トコとわたしのやんばる移住日記

85歳のおばぁと備瀬までデート


現在は、フクギ並木と瓦家という昔ながらの沖縄の風景が残っている観光地…

しかし、おばぁにとっては悲しい思い出の場所…

第2次世界大戦の後期、海軍に志願した婚約者が乗る船をひとり見送った場所…

「あの頃はね…『万歳』って行って送り出さなければいけなかったんだよ…だから備瀬に来て、涙を流して『生きて帰ってきてね』って遠い沖を走る船を見送ったんだよ」

「一月も経たないうちに送られてきた骨壺には、浜の石が3つ入っていただけ…戦争は亡骸も回収できない悲惨なものだよ」

「あなた達は平和な時代に生まれて本当に幸せ。戦争は絶対にしてはいけないよ。人と争って勝っても、たくさんの大切なものを失うよ。」

あの時代を生き抜いてきた方の言葉がズッシリと…

でも…最後に…

「この話はおじぃには内緒だよ～」ってペロッと舌を出したおばぁの表情は、少女のようにかわいらしく、とっても素敵
自分たちには想像もできない苦労を重ねる中でも、大切なものを見つけてきたんだろうなぁ…

こんな歳のとりかたをしたいものです…